カスハラ対策の計画作成:全体像の把握による効果的な安全対策
- secinnovpjt
- 2024年10月31日
- 読了時間: 4分
カスタマーハラスメント(カスハラ)対策は、防犯対策と同様のプロセスで進めることができ、組織の安全管理において重要な役割を果たします。導入者の状況に応じて、カスハラ対策と防犯対策を一括で行うか、個別に対応するかを選択できる柔軟性を持たせることが有効です。これにより、実際の現場で適用しやすい対策が策定でき、組織全体の安全性が向上します。

カスハラ対策の基本手順における全体像の重要性
カスハラ対策も防犯対策の一種であることから、防犯対策と同じように以下の手順に基づいて進めていくことができます。この際、各ステップにおいて必要に応じて戻りながら調整を行うことが、現場で機能する計画の策定に繋がります。
カスハラ対策・防犯対策における手順の全体像
防犯の対策と同様、以下の手順で進め、必要に応じて後戻りをしながら修正し、完成させていきます。
戦略の策定
目的の設定
計画の作成
守るべきものの一覧化
脅威の一覧化
対策の範囲とスコープの明確化
全体像の把握
組織体制の構築
脆弱性の一覧化
対策の策定
評価、改善
評価方法の作成
改善プロセスの構築
今回は、カスハラ対策における「全体像の把握」を中心に解説し、組織がカスハラ対策や防犯対策を効果的に実行するための基礎を築くための考え方をご紹介します。
全体像の把握とは
「全体像の把握」は、カスハラや防犯に関係するすべての要素を俯瞰し、対策の対象や関係者、そして各々がどのように関わるかを明確にするプロセスです。カスハラ対策においては、顧客対応を行う従業員だけでなく、報告対象の管理者や必要に応じて関与する外部機関など、対策に関与する全ての役割が明確になることで、円滑かつ一貫した対応が可能になります。
全体像の把握を通じて、対策対象や組織内外での関係性が見える化され、適切な指揮系統や対策エリアの設定が進めやすくなります。これにより、各部署や担当者が各自の役割を理解し、対策に必要な資源を効果的に集中させることが可能です。
全体像の把握における3つの視点
カスハラや防犯対策の全体像を把握する際、次の3つの視点に基づいて現場の状況や役割を明確にしていくことが重要です。
1. 関連部門の特定
カスハラや防犯対策には、顧客対応部門や管理者だけでなく、人事部門や総務部門、さらには外部の相談機関など複数の部門が関与することが一般的です。全体像を把握する際には、どの部門がどのような役割を担い、どの時点で関与するかを明確にすることで、対応が一貫しやすくなります。
2. 報告・連携フローの設計
次に、カスハラや防犯において重要なのが報告フローと連携体制です。発生した事象の報告や初動対応、状況の共有がスムーズに行えるよう、全体像を把握したうえでフローを設計します。特に緊急時には、どの段階で誰が対応に加わるのかが明確であるほど、迅速な対応が可能となり、事態の拡大を防ぐことができます。
3. 外部との関係性の整理
カスハラや防犯対策においては、特定の状況下で外部機関と連携するケースもあります。例えば、法律の専門家や相談窓口との連携が必要な場合、どの状況で誰がどのように相談し、対応を依頼するのかを明確にしておくと効果的です。外部との関係性が整理されていることで、万が一の事態にもスムーズに対応でき、対策の実効性が高まります。
全体像の把握による効果
この段階で全体像を把握することで、組織全体が一貫して対応できる基盤が整い、対策が機能しやすくなります。次のような効果が期待できるでしょう。
役割の明確化による対応力の向上:関係者の役割やフローが明確になることで、担当者の負担が軽減され、全体の対応スピードが向上します。
リソースの集中と効果的な対策:カスハラや防犯の全体像を把握することで、最も効果的なエリアや場面にリソースを集中でき、効率的な対策が実現します。
現場での迷いの防止:組織全体で統一された認識があるため、現場での対応に迷いが生じず、各部署や担当者が一貫した基準に基づいて行動できます。
まとめ
カスハラや防犯対策において、全体像の把握は効果的な対策基盤を築くための鍵です。関係する部門や役割、外部との連携を含めた俯瞰的な視点を持つことで、組織全体での対応がスムーズに行えるようになります。これにより、次のステップである「組織体制の構築」も円滑に進められ、対策の実効性が高まります。
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