防犯戦略の策定:安全を守るための基本的な第一歩
- secinnovpjt
- 2024年10月31日
- 読了時間: 3分
防犯対策を効果的に行うためには、単に防犯設備を導入するだけでなく、全体の流れをしっかりと計画し、リソースを最適に配分することが欠かせません。そのためには、まず「防犯戦略の策定」を行い、目的や大枠を明確にすることが最も重要です。限られたリソースの中で持続的に施設の安全を確保するためには、基礎となる防犯戦略の策定が不可欠です。
防犯対策は、次の主な手順に基づいて段階的に進められます。今回のコラムでは、その最初のステップである「防犯戦略の策定」について詳しく解説します。

防犯対策の手順の例
以下の手順で進め、必要に応じて後戻りをしながら修正し、完成させていきます。
戦略の策定
目的や方針の設定
計画の作成
守るべきものの一覧化
脅威の一覧化
対策の範囲とスコープの明確化
全体像の把握
組織体制の構築
脆弱性の一覧化
対策の策定
評価、改善
評価方法の作成
改善プロセスの構築
防犯戦略とは
防犯戦略は、防犯対策の基礎となる「目的」や「方針」を明確にすることで、全体の方向性を示します。施設の特性や利用目的に応じて、どのような目標を達成したいのかを具体化することで、後の計画や評価の段階でブレのない対策が行えるようになります。
また、戦略を明確にすることにより、施設の特性やリスクに応じて対策の方向性が定まり、リソースを効率よく活用することが可能です。特に、限られたリソースを最大限に活用するには、戦略の段階で必要な目的を明確にし、計画に落とし込むことが必要です。
防犯戦略の策定手順
防犯戦略を策定する際には、以下の要素を中心に検討します。
目的や方針の設定
まずは、防犯対策の目的を明確に設定することが重要です。これにより、計画や実行段階で防犯対策に一貫性が生まれます。施設によって異なる目的としては、以下のようなものが考えられます。
利用者や従業員の安全確保: 学校や医療機関、店舗などでは、利用者や従業員の安全が最優先です。
設備や財産の保護: 資産や設備の保護も重要な目的であり、対策の根幹を成します。
不審者の侵入防止と迅速な対応: 施設内外での異常行動や不審者を早期に発見し、適切に対応することで被害を未然に防ぐことができます。
目的を明確に設定することで、防犯対策全体が「何を守り、どのように行動すべきか」を示す軸となります。この目的に基づき、次の計画段階に進むことで、防犯体制が整然と進行します。
戦略策定がもたらすメリット
防犯戦略を策定することで、対策が一貫して効率的に機能しやすくなります。具体的には、次のような効果が期待できます。
リソースの効率的な配分: 戦略が明確であれば、後の計画段階で必要なリソースを適切な場所や時間帯に集中的に配分できます。
防犯意識の向上: 目的が明確に設定されることで、施設全体で防犯意識が共有され、従業員や関係者の対応も一貫したものとなります。
持続的な対策強化: 設定した目的を基盤に、計画や改善が計画的に実施されることで、防犯対策が継続的に強化されていきます。
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